久しぶりのサーフ |
先日、久しぶりのサーフ・フィッシングをしてきた。 場所は伊勢志摩方面、仲間たち総勢11名の大所帯である。 狙いはイナダ。 事前情報では45センチほどのものが釣れているとのこと。 この情報、もちろんフライでの成果ではなく、ルアーでのもの。 フライでこのような未知の分野にチャレンジする"酔狂な"人間はほとんどいない。 しかし、いや、だからこそ、そんな"無謀"とも思えるフライフィッシングが私は大好きである。 無謀であるがゆえに結果を引き出せた時の喜びはたとえようもないものとなる。 そんな私と思いを一にしてくれる人間が、11名も集まったことは嬉しい限りである。 この時期、この地のイナダはベイト・フィッシュである、5~6センチほどから10センチ程度の『トウゴロウ・イワシ』を群れで岸に追い込み捕食する。条件の良いときには波打ち際で捕食するのである。 ・・・であればフライでも絶対に可能性があるのである。 可能性はあるが、フライでの情報は一切なし。 なんとも夢があり、チャレンジし甲斐のある釣りである。 これが件の『トウゴロウ・イワシ』。イワシと名が付いてはいるが、実際はボラの仲間だそうである。 時折数匹、このトウゴロウ・イワシが水面を慌てて逃げ出した次の瞬間、それに即発されたようにもの凄い数が「ザワザワザワッ・・・・」と水面から飛び出してくる。 ―――イナダが群れでこのベイトを追い回している証拠。しかもそれが時折、射程内で起こる。絶好のキャストのタイミングである。 慌てふためいてキャストするものの、無反応。 微妙にタイミングがずれてしまっているようだ。 すると、少し離れた場所で同様の現象が・・・。 それが徐々に遠ざかる。 なかなかのスピードで移動しているのがわかる。 私たちがこの地を訪れた時は、すでにピークを過ぎているようで、群れの大きさが小さいのであろう。アッと言う間にチャンスが訪れて、次の瞬間にはそれが去ってしまう。 地元の方に聞けば「あと2週間早く来ればよかったのに・・・」―――昨年も同様の台詞を聞いたような気が・・・・。 そんなこんなで、本命にお目にかかることは適わず、相手にしてくれるのは小さなヒラセイゴとメッキ、それから手のひらサイズのヒラメのみだった。 お目当てのイナダには相手にされなかったものの、これはこれでまた楽しい。 その後場所移動をかねて、昼食とお土産を買いに大王崎まで大移動。 この地の名物。カツオ茶漬けと数々のお惣菜を平らげた。 その後、海辺特有の狭い路地を散策していると、道端でこのように天日干しの干物が干されており、 それがこのように売られている。ここで私たちはお土産をしこたま買い込んだ。 泊りがけの2日間。釣りと言うよりも観光に行ったと言う感も否めないが、なんとも楽しくも夢の在る旅となった。 後日、と言うよりも翌日別の仲間が単独でこの地を釣り、見事60cmほどのヒラスズキを釣り上げたとの情報が入ってきた。 この後はイナダではなく、ヒラスズキ狙いでこの地を訪れるのも良いなと思い始めた自分がいる・・・・。 |
by hiroshi_okada1
| 2008-11-02 01:57
| 釣行記
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